バンダアチェ スマトラ島最北の地へサーフトリップ
バンダアチェ
このアチェ州は、イスラムの法律シャリアで州が運営されてるイスラムの戒律が厳しい州。空港からしてモスク風。
女性は、99%スカーフで頭髪を覆い、長袖、ロングスカートまたは、ロングパンツ。顔と手以外、肌を隠しています。顔もかくして目だけの方も。
(勿体無い!!と心で思っても、決して口には出せません。)
ここバンダアチェは、2004年にスマトラ島沖地震で発生した大津波で最も大きな被害を受けた所。
そして、その前は30年近くインドネシア政府からの独立を求め、内戦状態だった土地。現在は、すっかり復興され街も平和な様子。
空港からサーフポイントのあるロクンガビーチまでは、車で40分ほど。
今回お世話になるRudi Houseに到着。
荷物を置いて、早速ビーチへ。美しい白砂、透き通った海。
んっ!でも、最近見慣れた風景とは、何か違う?
ビーチ沿いには、見慣れたヤシの木ではなく松林。重厚な美しさを見せています。
この松の木、2004年の大津波で一掃され更地になった所に植林されたもの。今では、立派な松林となっています。
サーフポイントは、ビーチの右奥から
タカノリポイント(日本人のタカノリさんがいつもやられてた事が名前の由来)
ゆっくり目のライトブレーク
Aフレーム その名の通り超A フレーム コンパクトでチュービーな波。
レフト&ライト
レフト チャンネルに向かって割れていく、綺麗なレフトブレーク。
上記の3つのポイントは、隣り合わせなので混雑、波の状態を見てパドルで移動できます。
チャマラ ここは、河口の反対側に位置するライトポイント。少し離れているため、他のポイントより空いてます。他のブレークよりサイズが少し下がるようですが。
セメント工場前 ビーチブレーク。南にバイクで5分程下ったところにあります。
メインシーズンは、12月から3月。残りのシーズンはオンショアになることが多いようで、その場合、セメント工場前ビーチブレークが唯一風を交わせるポイントとなるようです。
バンダアチェに関しては、あまり知識がなかったのですが、日本で友人達の次のトリップ先の候補としてその名前を聞いた時、自分の中で何かクリックするものを感じ訪問先の一つと決めました。
もちろん、サーフシーズンが自分の日程とバッチリだったことも大きいですが。でもその後、色々検索して見たり、バリの友人に聞いてみると。
イスラムの戒律が最も厳しい州。
観光客でも街に出るときは、長ズボンを履かなければならない。
15年前まで内戦をしていた所、人々の気性が激しい。
婚外交渉をもった男女12人に対して公開むち打ち刑執行。それも去年の話!
やばい!自分の素性を見破られて、いきなり空港でむち打ち系になるかも!
しかし、着いてみれば、みんな優しく、素敵な笑顔。ハッピーな人々。
ここには、世界中からサーファーが訪れていますが、ほとんどがリピーター。もう長年、毎年通って来てる方がほとんど。
ここのメローでハッピーな空気が好きで通って来ている人たちなので、みんなメローでグッドバイブな人達ばかり。
自分も1日目にして、『ここには、必ず戻って来る。』と確信しました。
ここで再認識。
自分の第六感を信じよう!
”何かにピンと来る第六感は、神の領域。その後色々考えるのが人の領域。”
というのを何かで読んだ事ありますが。まさにその通りですね。
そして、いくら情報網が発達しても、感じ方は人それぞれ、自分で行って見なければわからない。
だから旅はやめらませーん!
ここのビーチには、日本の海の家の様なものが建ち並んでいます。
以前は、サーファー相手の店が2件ほどだけだった様ですが、ここ数年アチェの街の人達のサンセットを見る場所として流行し、今では20件ほどの店が建ち並んでいます。
これらのお店からメインの3つのポイントが一望できますので、ここで待機して人が少なくなったり、コンディションが良くなるタイミングでサーフ!というのがオススメ。
今回、ミニマムの腰腹サイズからオーバーヘッドまでサーフする機会いただきました。
サイズが小さくてもアクションを入れながらロングライド出来ます。もちろんサイズが上がれば全く異なったタイプのグッドウェーブの3ポイントが隣り合わせと言う、まさにサーファーにとってのドリームランド。
どの潮回りでも出来ますし、ほぼ一日中オフショア。たっぷりサーフィンさせていただきました。
この地に、今回2週間滞在させていただいた感想を一言。
”自分にとって、また新たなパラダイスに出逢えた”
と言う感じです。
波良し、人良し、飯うまし!空気が気持ちよく流れている所。
ここが、ほんの15年前に大津波による被害でほとんど消滅した場所とは、現在の平和でハッピーな雰囲気からは想像出来ませんが、長年の内戦、そして津波。結果的には津波によって内戦終結と。凄まじい歴史を体験した土地、そして人々だからこその優しさ。また、平和を大切にする想いの強さなのか。そんな事、感じる滞在でした。
バンダアチェに来られたら、人々の優しさに触れてみてください。ローカルサーファーもみんなフレンドリーです。言葉がわからなくても、みんな優しく接してくれます。
ここを訪れるサーファーの皆さんにひとつお願いです。
ここにはサーフショップが一軒もなく、サーフィンアクセサリー不足してます。もし、使ってないリーシュやフィン等ありましたらドネーションしてあげてください。
自分も板を一本少年サーファーに託してきました。”次に会うときまでに、この板で上手くなってる"という約束のもと。次回、彼の成長を見るのが楽しみです。
バンダアチェ幸せな時間をありがとう!旅っていいなー!
最後まで読んで下さいまして、ありがとうございます。
大感謝です!