再びバリへ!①
バック トゥー バリ!
明日ベトナムをたち、マレーシア経由でバリに戻るという時、マレーシア政府がコロナウイルスの対策として明日から全ての外国人の入国および経由拒否を発表。3日前に確認した時は、規制がなかったのですが。
慌てて他の経路のバリ行きを探すと、タイ経由があります。乗り継ぎが悪く午後3時着で出発は朝の6時。
そして、新たな情報!インドネシアも2日後からビザ無しでの入国不可、及び到着時に空港で取得できるビザ・オン・アライバルの発給停止!!
NO CHOICE! 明日中にバリにたどり着かないと!
”もう帰れば?”という声も聞こえて来そうですが、18年住んだコスタリカで去年アパートを引き払ってから自分は”家なし子” 日本で生まれ育った実家も今は存在してないし。ほぼ難民?
タイの空港、2週間前に利用した時とは別世界。閑散としています。両替所は全部閉まってますね。
荷物預かり所(Airportels Terminal 1 の9番ゲート近く)にサーフボードを預けると途端に身軽に。
街に出て、美味しいタイ料理をいただき、安ホテルで仮眠。空港で時間を潰そうかとも考えましたが、こういう時に自分の体力を落とすのは不可と判断。
次の日、余裕を持って朝3時空港着。チェックインを済ませ出発ゲートへ。
ゲート前には、結構沢山の人。バックパッカー系の人が多いでようです。僕のように旅が自分の家のようになっている人たちかな。。
久しぶりに半分以上席の埋まってるフライトに乗った感じです。
バリのングラ・ライ国際空港に到着。バリに着いたらなんかすごくほっとしました。
1ヶ月以内に日本へ帰国予定ですが、念のため延長可能なビザ・オン・アライバルを取得。
まず最初の1週間滞在予定のスミニャックのアパートへ。
12月に滞在していた時とは、別世界のバリ。渋滞もなく人通りもまばら。
あっという間に到着。アパートの部屋のオーナーがお出迎え。
彼女はジャカルタの出身、何部屋かのアパートをAirbnbでレントして生活しているようです。なかなかキュート!なんか得した感じ!(なんでやねん?!)
前回はロスメンに滞在し大好きなバリのワルン食べ歩きの生活でしたが、今回5日後にヒンズー教の新年ニュピがあります。24時間外出禁止、空港をはじめ、全てのビジネスが閉まります。
なのでその日は自炊して過ごす計画。そのためのアパートです。
ニュピまでの数日、久しぶりにクタリーフやエアポートリーフでサーフィン。やっぱりいい波ですねー! 水も見たことないくらい澄んでいます。飛行機の発着も少なく。空気も綺麗でバドゥン半島がいつもよりクッキリ見える感じ。今のコロナ大騒動、地球にとっては”ちょっと一息”って感じなのかな?なんて思います。
ポイントの方はガラガラかと思いきや、結構混んでます。ローカルは仕事や学校ないので1日サーフィン。日本人在住者や旅行者の方、帰るの諦めたオージーなど。
しかし街中はガラガラ、レギャン通りもいつ通っても渋滞無し。正直動き易いですが、地元の人達の生活を考えると単純に喜べません。観光客相手のお店は閉まってるところも多く、開いてる店も開店休業状態。
ニュピの前日、日系スーパー パパイヤ・フレッシュで買い出し!在住日本人の方達やバリ島リピーターの方たちの間ではお馴染みだと思いますが。
コスタリカには日系スーパー無いので自分にとっては、ここは楽園!”こんな物まであるのー!!”なんて感じで興奮しまくり!ついつい買い過ぎてしまいました。
そして、ニュピの朝。
ベランダに出ても鳥のさえずりしか聴こえてきません。いつものバイクや車の音ゼロ!バリは静けさに包まれ、空気も澄み切っています。
世界中でこういう日が年に一回くらいあってもいいのでは?と思います。
そして一応確認。インターネット無し、携帯のモバイル通信も無し。正直ちょっと不安な感じもありますが。同時に清々して自由になった感じも。
これだけでもいい体験しました。もう長い事、携帯電話、インターネットに囚われた生活してきましたから。
そして夜は灯りを外に漏らしてもいけないとの事、このアパート、キッチンがベランダにあるんですよね!ニュピ向きじゃなかった!携帯のライトでこっそり夕食を作りいただきました。読書などして早めの就寝。
次の日の朝、多少バイクの音は聴こえますが、まだ静かな感じ。アパートの大家さんからメッセージが入ってます。
”バリ政府の発表で今年はニュピが2日間になりました。外出はできるけどお店は開いてません!知らせるのが遅くてごめんね!”
”まじ〜”って一瞬思いましたが、パパイヤ・フレッシュで買い過ぎてたのでまだ食料もあるし問題無し。ツイテルなー!
一応バイクで一回りしてみると、こっそり営業してる商店が何軒かありました。念のため卵、ジュース、インスタントのミーゴレンを購入。
これで万全!
2日間のニュピで休養もたっぷり。万全の体制で今日は移動日。マデウィへ。
渋滞もなく3時間弱で到着。
予約していた宿 ”Medewi Surf Villa”は思ったより海から遠く、ちょっと不便かなとも思いましたが、景色が素晴らしい!周りを水田に囲まれ、前はその向こうに海、後ろは遠くにアグス山が望めます。古き良きバリが残る風景。これから2週間、ここが新しいホームに!(この時は、そう思っていましたが。。。)
この宿、オーナーは日本の方のようで管理するエディさんも前の奥さんが日本人で新潟に6年住んでいたそう。日本語ペラペラです。(今の奥さんは美人のインドネシア人!やり手です!何が?)
早速波チェック。潮が引いている上オンショアが強く厳しいコンディション。
明日の朝にかけることに。
僕が前回マデウィに来たのは30年前、ポイントの前にホテル1軒とワルンが1軒だけだったと記憶していますが、今はレストラン、ホテルも数軒。
なんとさくら亭という日本食屋さんまであります!これもエディさんが管理し同じ日本の方所有のようです。
まだお昼ご飯食べてなかったのでカツ丼を注文。エディさんの美人奥様が調理担当。
普通に美味しいカツ丼でした。美人で料理も上手い。
やっぱりエディさん! やり手です!
次の日の朝。ロータイドで腰胸サイズ。入水!潮の上げに伴って頭くらいまで上がって来ました。癖がなく乗りやすい波ですね。
最高!幸せ!!
4時間ちょっとのロングセッションで大満足!
午後は、風が止まらず明日の朝へ期待。
次の日は、さらにサイズアップ。潮のみち込みでオーバーヘッドのセットも。
天国だー!
潮のみち込みの時間は、波も良くなりますが混雑も。良い時間を知ってるローカルの方たち(もちろん優先権は彼らにあります。リスペクト・ローカル!サーフィンの基本ですね。)
そして現在、ウルワツ方面やチャングーがビーチ閉鎖になってることから、そちらからのサーファーも。
1月に、バンダアチェ で会ったヨーロピアンサーファーに再会。彼らもウルワツの近くに住んでいるそうですが、向こうがサーフィンできなくなって流れて来たようです。
お昼近くなり人も減って来ましたが、潮の上げすぎと風が入って来てしまい終了。
今朝も楽しくサーフィンできました。感謝!
午後は、ブログを書いたり、ちょっと前にはじめたYouTubeの動画編集やその勉強に充てています。
ちょっと海から離れた宿で良かった。こんな良いポイントがすぐ前にあったら一日中サーフィンしてしまいますよね。
その夜は、エディさんのオススメでもある宿の近くの食堂ラスタカフェに。
正直なんでこんな所に食堂?っていう場所です。細い行き止まりの路地の中間、その路地には3件ほどの民家と僕が泊まってる総部屋数3部屋の宿、隣に同規模の宿。それだけ。海や街道からも離れてるし。シークレットスポットですね。
他にお客さんゼロ。ちょっと”どうしようかな?”と躊躇してるとドレッドヘヤーの店主が満面の笑顔で迎えてくれました。
名前を聞くと”My name is Rasta" 超グッドバイブな人で安心。ここら一帯で唯一のドレッドを持つ男だということです。
注文をして待っているとバイクに乗ったお客さん達がだんだんと集まって来ました。
料理が着く頃には満席!早めに来てて良かった。
この近辺の在住者や長期滞在の方、噂を聞いて来て見たという方。知る人ぞ知る人気店。
美味しい料理は勿論、ラスタと調理を担当する奥様のデウィーさんの人柄に魅せられて集まって来る人達が多いように感じました。
ラスタカフェ!良い店です。この出会いにも感謝!
次の日も波は同サイズ。コンディションも良く、幸せ!
この幸せいつまでも続いてー!
しかし!!!!
その次の日の朝も意気揚々とポイントに向かうと、街道からの入り口にバリケード!
近付こうとするとガードの人達がこちらに向かって”シッシッ”っと犬を追い払うような手付き。
”閉まったか!”
そうだ!ライトの方はまだできるかも!街道から細い脇道を降り田んぼの間を抜けていくと何台かキャリア付きのバイクが停まってます。
”よっしゃー” まだこっちはいける!
田んぼのあぜ道を抜けビーチに出るとポイントには数人のサーファーが。パドルアウトすると例のバンダアチェ で知り合ったヨーロピアンサーファー。
”閉まっちゃったねー。でもまだこっちは出来るから。”
ここのライトは初めてですが、こちらも良い波ですねー!幸せー!
セットの波をゲットして気持ち良くクルーズしていると、ローカルサーファーがパドルアウトして来るのが目に入りました。こちらに向かって声をかけてくれてます。
”良い波乗ったから声援してくれてるなー” なんて良い気分!インサイドまで乗り切りピークに向かってパドルバックし始めると。そのローカルがこちらに向かってバツ印!
”そうか、こっちもダメか!” 今日の幸せは30分で終了。
次の日、サーフィン諦めて部屋にいるとエディさんから電話。
”ライトが解放されたから出来るよ!”
ライト側はマデウィでは無く、プルカンという隣の村の管轄でOKになったとの事。
昨日より少しサイズダウンでよりクリーンでパーフェクト。幸せが戻って来た!!
しかし、ここも2日後には閉鎖。
コロナの自粛ムードはバリの田舎にも迫って来ています。
第2話へ 続く